【ソウル発】韓国では、フォトプリントと変わらない価格で、コピーやFAX、スキャナとしても使える小型複合機が人気を集めている。これまでシェアが最も低かった三星電子は、家庭用カラーレーザープリンタ(LBP)・複合機でヒットを連発、2006年ではシェア1位にまで登りつめた。

 昨年9月に三星が売り出した「CLP-300」は、1か月で4000台以上が売れた家庭用複合機。39×34.4×26.5㎝、重さ13.6 ㎏の小型で「机の上において使える、騒音も少なく使い方もトナー交換も超簡単」と宣伝している。本体には電源ボタンしかなく、すべてPCにインストールしたプログラムを利用して操作するようになっている。フォトプリント機能も充実していて、1枚の紙に複数の写真を小さく集めてプリントしたり、1枚の写真を複数の紙にプリントして大きなポスターにできる機能が評価されている。消耗品であるトナーは1000枚ほどをプリントアウトできる量で、1色あたり4万ウォン。インクジェットに比べ、それほど高くない点を強調している。

 三星はHPが世界最小型を発売してから2週間後、さらに小型サイズの「CLX-3160FN」を投入するほど「最小型」にこだわる。今後は、企業用プリンタ市場にも集中する計画で、12月に売り出した企業用A4サイズ「SCX-6345N」の印刷速度は1分43枚、両面プリントも1分42枚と超高速。初心者向けのタッチパネルをつけて、最初の1枚が出力される時間を8秒から5秒に短縮した。

 韓国IDCの調査によると、06年韓国市場における小型LBP・複合機の市場規模は約2500台、前年比54%の成長だ。07年は4000台、2010年には約1万台にまで急成長する見込みで、三星電子のほかにEPSON、HP、キヤノンコリアの競争が過熱している。韓国HPは大手企業には統合出力管理サービスを展開、SOHOや中小企業には安い管理費用で対応する戦略で、市場拡大を狙っている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)