ニュース

韓国 KT 新硬貨発行で公衆電話も更新 2010年まで毎年1万台ずつ変更

2007/01/22 19:36

週刊BCN 2007年01月22日vol.1171掲載

【ソウル発】12月18日新しい10ウォン玉の発行をきっかけに新しい公衆電話が普及することになった。新規発行された10ウォン玉は18mmと現在のものより4.86mm小さく、重さも4.06gから1.2gと軽くなった。新10ウォン玉の発行で硬貨の製造費用も年間40億ウォン(約5億円)を節減できる。

 KTは新しいコインが使えない公衆電話を来年から2010年まで1年間に1万台ずつ、駅や公共機関など利用客が多い地域から順次設置する予定であると発表した。新型公衆電話は音声通話だけでなく、携帯電話にSMSも送信できるようになる。また、テレホンカードの代わりにプリペイドの交通カードも利用できるようになっている。

 単に既存公衆電話のコイン投入口を変える程度ではなく、全く新しい公衆電話の普及に踏み切ったのは、部品開発だけで40億ウォン以上の予算が必要で、慢性赤字の公衆電話事業がさらに悪化する可能性が予想されるからだ。

 KTは新型公衆電話の普及に伴い公衆電話ブースも地方自治体や専門家の意見を反映して、環境にマッチするデザインを開発・普及する一方、ますます悪化している公衆電話事業を正常化するために利用量に応じて電話機を再配置していく計画だ。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
  • 1

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>