日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、同社のワークステーション(WS)で、初めてAMD製CPUと水冷システムを搭載した新モデル「HP xw9400/CT Workstation」の販売を開始した。価格は58万8000円から。日本HPによると、同社の国内シェアは27.0%で2位。小島順・ワークステーションビジネス本部本部長は、新製品の投入などで、今年度(2007年10月期)内に「シェアを30%まで高め、トップベンダーになる」目標を掲げた。

 新モデルのCPUには、初めて日本AMD製品を採用し、「デュアルコア AMD Opteron(オプテロン)2000シリーズ」を搭載した。また、CPUほか周辺装置の熱冷却装置として水冷システムを採用。水冷装置は日立製作所から供給を受けた。水冷システムを搭載したワークステーションはすでに他社でリリースされている。小島本部長によれば、「それはシングルコアのCPUモデルだけであり、デュアルコアCPUで水冷式を採用したワークステーションは、当社の新製品が初めて」という。AMD製プロセッサを搭載した理由は、「インテル製品よりも効率的に熱を冷やす設計なため」と小島本部長は説明している。

 水冷式を採用したことで、熱冷却装置として一般的な空冷式に比べ、冷却ファンが発する騒音が小さくなったのが特徴。最大の負荷をかけた時でも、騒音レベルは約26db(デジベル)で「図書館並みの静かさ」という。空冷式に比べ筐体の大きさは変わらないが、価格は3万5000円前後高い。

 日本のワークステーション市場は、電子情報技術産業協会(JEITA)によると、昨年10-12月では台数で対前年同期比12%減、金額で15%減とマイナス成長だった。