NEC(矢野薫社長)は、同社の統合システム運用管理ソフトウェア「WebSAM(ウェブサム)」と、ソフト開発会社クワンティ(寺澤陽一郎社長)が提供するパッチ適用ツール「Qloc Engine(クロック・エンジン)」の製品連携を強化した。パッチ適用率が低いといわれるLinux環境のシステムを保有する中堅・中小の文教市場やインターネット・データセンター(IDC)などにセットで拡販する。今後3年間で200件の導入を目指す。

 「Qloc Engine」は、LinuxシステムのOSやアプリケーションのパッチ適用ツールだ。Windowsパソコンにインストールした常駐プログラム「Qloc Engine Monitor」が指示するバージョンアップのメッセージに従って、「GO」(バージョンアップ実施)ボタンをクリックしたり、「タイマー設定」するだけでLinuxサーバーのパッチ適用を完了することができる。昨年10月に国内特許を取得した他社にないツールで、すでに1000ライセンス以上を販売した。

 今回の連携強化では、「WebSAM」の特徴的な対処のガイド機能「ナレッジデータベース」に「Qloc Engine」のナレッジデータを登録した。「Linux環境の対処をすべてシステムに任せるのでなく、ログを表示し、そこから管理者に対処方法をガイドする」(寺澤社長)仕組みになる。NECの菅和則・第一システムソフトウェア事業部主任は「この製品連携で、当社のIAサーバー『Express 5800』と一緒にLinux環境へ攻めやすくなる」と期待している。