キング・テック(王遠耀社長)は、ストレージメーカーのニューテックとの共同出資で保守会社の「ITストレージサービス」を5月1日に設立した。新会社の設立で保守・サービスまでビジネスの幅を広げることに加え、主力事業であるストレージ製品を中心とした拡販につなげる。

 ITストレージサービスは、ストレージ関連機器の保守・サービスを提供する会社として、キング・テックとニューテックの2社が共同出資した。社長には、アルゴ21でストレージ関連の保守事業に携わっていた篠原明弘氏が就任した。

 篠原社長は、「保守会社の多くはサーバーやネットワークまで網羅しており、ストレージ保守をあくまでもサービスの一部として提供している。そこで当社では、まずストレージに特化していることを武器に他社との差別化を図っていく」方針だ。人員は現段階で5人だが、保守・サービス要員として中堅SIerの保守部門と協業。「2社と提携したことで、全国を網羅する体制を敷いた」としている。

 売上高については初年度(2008年1月期)1億円の見通し。「サーバーやネットワークの分野にもサービスの幅を広げていきたい」考え。5年後には6億円程度の売上高を目指している。キング・テックにとっては、「オンサイト保守サービスのパッケージ化で製品販売の増加につなげる。これにより、これまでの成長率に2-3割は上乗せできる」(王社長)と自信をみせる。

 メーカーと、そのメーカー製品を扱うディストリビュータで合弁会社を設立するのは、業界では珍しい。

 王社長は、「ストレージ需要が増え、製品やサービスに関するニーズが多様化している一方で、中堅ストレージベンダーの保守・サービスを取り巻く環境は厳しい。大手保守会社に委託していることから他社との差別化が図れないことや、自社で保守を行ってもコストがかかるという課題があるためだ。そこで、メーカーやディストリビュータを問わず、中堅ベンダーを中心に顧客として確保、保守・サービスをビジネスとして成り立たせるための基盤を作る」という。すでに複数の中堅ベンダーに対して話を持ちかけているようだ。