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アダプテック Linux向け事業を本格化 SAS/SATAの裾野を広げる

2007/06/18 21:40

週刊BCN 2007年06月18日vol.1191掲載

 米アダプテック(スンディ・スンドラッシュ社長兼CEO)は、Linux向け事業の本格化を図る。このほど発売したSAS(シリアルアタッチドSCSI)とSATA(シリアルATA)の両規格に準拠した製品「ユニファイドシリアルRAIDコントローラ」をベースに、販売代理店であるSIerやシステムビルダーとのパートナーシップを深めて新規顧客を開拓していく。ストレージ市場でのシェアを一気に拡大させる。

 ブランド・プロダクトマーケティング・ディレクターを務めるスラッシュ・パニカー氏は、「Linux市場では、強いプレゼンスがない」という。そのため、Linux向けに製品販売の拡大に向け、まずはレッドハットをはじめとするワールドワイドのLinux関連ソフトメーカーとの協業を進める。「1年間で50社以上のサービスプロバイダとアライアンスを組んでいきたい」考えを示す。

 SIerやシステムビルダーなど同社の販売代理店であるベンダーは、競合との差別化を図るためにOSS(オープンソースソフトウェア)ベースの製品・サービス提供を強化しているという。そのため、「販売代理店のビジネス拡大を支援するためには、当社がLinuxに強いことを訴えていかなければならない」としている。

 このほど発売したユニファイドシリアル対応製品は、Windowsベースのシステムを導入するユーザー企業に対しては順調にリプレースが進んでいるという。新規ユーザーのポテンシャルが高いのはLinux市場。すべてのOSに強いRAIDコントローラーメーカーとして知名度を高めることで市場での主導権を握る狙いがある。
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