大塚商会(大塚裕司社長)と子会社でソフトウェア開発会社のOSK(宇佐美愼治社長)は、年商10億円未満を対象にした中小企業向けERPの新製品「SMILEis」を10月19日に発売する。

 マイクロソフトの「.NETフレームワーク」で「1から開発した製品」。異なるデータベースをマルチで利用できるミドルウェアを独自開発し、SQLサーバーやオラクルDB、IBMのDB2を実行できる環境にしたのが特長だ。これを機に、中堅・大企業向けを含め「SMILEシリーズ」は、「大塚商会ブランド」から「OSKブランド」へ移管。OSKの宇佐美社長は「独立した会社として独り立ちする」と述べた。これまでと異なる日本IBMの販売チャネル経由で、「SMILEシリーズ」を販売する「新商流」が生まれそうだ。

 ブランド移管に合わせ投入した「SMILEis」は、「企業に最適を、人に快適を」をコンセプトに、「.NETフレームワーク」で開発。最新OSやマルチデータベース(DB)、64ビットに対応したほか、アプリケーションの実行環境や各種ログ機能、ユーザー権限など「内部統制」に対応するセキュリティ機能を搭載した。

 特に、マルチDBを実現する「DAC」と呼ぶミドルウェアを独自開発したところが注目されている。9月26日に開催した「SMILEis」の発表会見には、OSKの情報系ソフト「eValue」を販売する日本IBMの付加価値ディストリビュータ「VAD」2社のうち1社である日本情報通信(NI+C)の富田修二社長が挨拶し、「『eValue』に加え、DB2を含め『SMILEis』を顧客に紹介する」と、日本IBM販社として初めて「SMILEシリーズ」販売を積極化することを明言した。リコ販売の畠中健二社長も「eValueとSMILEisを両翼として販売を積極化する」と語った。

 「SMILEis」で採用したマルチDBなど新プラットフォームは、「SMILEシリーズ」の上位版、中堅・大企業向けERPにも採用されることが予測され、中堅中小から大企業まで、全エリアで「SMILEシリーズ」の販売チャネルを拡大できそうだ。「SMILEis」の価格は、販売が50万円(税別)、会計と給与が各25万円。今年末までに1000本の販売を目指す。