9月上旬、米マカフィーのグローバルミッドマーケットビジネス担当、ダレル・ローデンボー・シニアバイスプレジデントが来日した。日本でのオペレーションが市場に合致しているかの確認などが来日目的という。この機会を捉え、グローバルでのセキュリティニーズや同社の今後のビジネス展開について聞いた。

 ――米国での今のセキュリティ事情について。

 グローバルでいえば、企業規模に関係なく、同じ脅威にさらされている。3つの主要な脅威があると考えている。1つは、クラッカーで、企業の情報インフラに侵入し、金銭目的の犯罪が増えている。2つめはスパムメール。世界中でやり取りされている電子メールのうち、スパムメールは95%にものぼる。しかも、単に邪魔であるだけでなく、ウイルス、ボット、トロイの木馬を隠している場合もある。そして最後はデータ流出。これは、社内外にかかわらず、防止したい脅威だ。

 ――米国と日本ではセキュリティ事情に違いはあるか。

 基本的に、脅威はグローバルで同じものと考えている。専門のリサーチャーをローカルレベルで配置しているうえ、日本でも脅威を研究している部隊を設置している。

 ――日本ではどのようなニーズがあるか。

 日本ではいま、SaaS(Software as a Service)が人気を博している。ソリューションをインターネット上に置くこの提供方法は日本で先行している。最初はごく限定されたサービスの利用から始まるが、さまざまな機能をブレードにすることで、あとからサービスを拡張していくことができる。すでに8年前からサービスに取り組み、業界ではリーダーシップを取ってきた。たとえ他社が参入しても、追随するには時間がかかるだろう。

 ――マイクロソフトがForeFront(フォアフロント)を発売したが、この影響は。

 マイクロソフトと競合する製品は、以前に比べて売り上げが伸長している。脅威に関しては専門に扱うリサーチャーを抱えているうえで、有利だと思っている。むしろ追い風だろう。

 ――今後の注力点は。

 現在のところ、セキュリティ要件に対するポートフォリオは揃ってはいる。だが、セキュリティの専門家がいらないような、一層使いやすいものを提供するため、持っている技術ポートフォリオを改善していきたい。