【上海発】本紙10月8日号で既報の通り、パッカードベルをめぐるレノボとエイサーの買収争奪戦はいまだ決着がついていない。パッカードベル獲得を目指すエイサーが7億1000万ドルでゲートウェイを買収するとのニュースが発表された直後にも、レノボの広報は「(パッカードベルの買収を)諦めない。引き続き興味を持っている」と強調した。

 レノボグループのアメリオCEOは9月25日、北京でパッカードベル獲得を諦めない方針を明確にする一方、「契約が結ばれるまでは可能性があるわけで、最後まで戦うつもり」と語った。また、M&Aでグローバライゼーションプロセスを加速化する方針も変わっていないと説明した。

 エイサーに買収されたゲートウェイは10月8日、2006年6月に取得した優先購買権を行使して大口株主である許立信氏からパッカードベルの株を購入すると発表した。その金額は公表されなかったが、1億ドル前後と推測されている。

 その数日後、ローカルメディア「新快報」は、内部情報として「レノボがパッカードベルを入手するため8億ドルを上限に、巨額のオファーの可能性について言明している」というニュースを発表した。

 レノボの狙いは、パッカードベルのチャネルを生かし、ハイエンドにThinkPad、ミドルエンドにPackard Bell、ローエンドにLenovoを配置する階層型のピラミッド構造で市場を開拓することにあるようだ。
 魏鋒(ウェイ・フェン=ACCS上海事務所所長、shanghai@accsjp.or.jp)