NECは11月14日、各種組込みソフトの性能検証を容易に実現する汎用性能解析システムを開発したことを発表した。同社は、11月16日までパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2007(ET2007)」に同システムを参考出展する。

 従来の性能検証は、低速で動作し誤差の大きいソフトシミュレータか、組込みハードウェアに実装の性能解析エンジン、外部接続のインサーキットエミュレータなどの装置が必要だった。そのため、これまでは組込み機器に依存する性能解析システムしか存在せず、汎用の組込みソフト開発ツールとの連携が困難であり、また、性能解析環境の構築コストが大きくなるという問題が発生していた。

 同システムを利用することで、収集したソフトの処理履歴情報を接続されたホストPCに転送する「収集情報転送エージェント」を用い、汎用の「内部状態トレースプログラム」を利用して性能解析できる。これにより、専用の性能解析エンジンやハードウエア解析装置を用いずに性能解析を行えるため、性能解析環境開発コストを低減できる。同社による音声系のメディア処理装置を使った実験では、従来の方法と比べて性能改善プロセスを1/3程度に短縮できたとのこと。

 また、同システムは、ソフト開発環境としてデファクトスタンダードとなりつつあるEclipse上で構築されているため、組込みシステムを選ばない性能解析システムとなっている。これにより、機能拡張や他の組込みソフト開発システムとの連携や協調が容易であるという特徴を持つ。

 同社は既に製品化しているEclipseを利用した組込みソフト統合開発ツール「SDDS/E」への導入を検討しているという。今後は、性能解析システムの低コスト化と高速化を図り、08年度中の製品化を目指している。