【オーランド発・佐相彰彦】米IBMは1月22日(現地時間)、フロリダ州オーランドで開いている「Lotusphere2008」でUCC(ユニファイド・コミュニケーション・アンド・コラボレーション)に関する基調講演を開催。今後の強化点について説明した。

 登壇したユニファイド・コミュニケーション関連ソフトウェアの責任者であるブルース・モース・バイスプレジデントは冒頭、「UCCビジネスでは、さまざまなベンダーとパートナーシップを深めることが重要だ」と強調。パートナー企業として、エリクソンやシスコシステムズ、ノーテルネットワークスを挙げた。加えて、「日本企業としてNECと提携した」と発表した。

 IBMとNECは、IBMの「ロータス・セームタイム8.0」とNECの「ユニバージュSV7000」などで連携。IBMのリアルタイム・コミュニケーション・コラボレーション製品とNECのIPテレフォニーサーバーをつなぐソフトウェア「ユニバージュ・ゲイトウェイモジュール・フォー・アイビーエム・ロータス・セームタイム」を開発する。さらに、同ソフトを用いてユニファイド・コミュニケーション関連の製品・サービスを提供していくというもの。日本や北米、欧州、オーストラリアなどで販売を開始するという。

 ユーザー企業は、「ロータス・ノーツ」のメール機能やウェブ会議画面上の電話番号からワンクリックで電話発信、通話状態を反映した所在や状況を共有できる。さらに必要なコミュニケーション機能すべてをロータス・ノーツで一元管理が可能になるというメリットがある。こうしたパートナーシップの増加で、IBMは「08年は、リアルタイム・コミュニケーション・コラボレーションを普及させる」とした。

 アライアンス面に加え、製品面での新機能追加も重視。08年下半期をめどにロータス・ノーツと電話連携を強化した「セームタイム・アドバンスド」の市場投入を予定している。そのほか、画面上で、あたかも会議を行っているようなバーチャル空間を作るという構想も明らかにした。ウェブ会議の出席者がバーチャル空間で1つのキャラクターとなり、会議室での話し合いやプレゼンテーションできるというもの。「ゲーム感覚」を取り入れた試みが紹介されると、基調講演の会場では歓声が上がった。