米IBMは、SOA関連の年次カンファレンス「IMPACT2008」を米国・ラスベガスで開催し、SOAの提供領域を広げた「Smart SOA」にフォーカスすることを提唱した。

 同社が掲げる「Smart SOA」とは、経営とITを一段と近づけるコンセプトで、技術的な観点ではなく、経営の立場からITシステムの改善を模索していくというもの。そのため、製品機能の優位性をアピールするというよりは、ユーザー企業に対して経営に必要なITシステムとしてSOA対応の製品・サービスが最適と訴えていく。

 SOAという考え方は、もともとEAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)の追求から生まれたが、「BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)の観点から提供していくことが重要」と、ソフトウェアグループのスティーブ・ミルズ・シニアバイスプレジデントは指摘する。これは“ITとは何か”を改めて模索しなければならない時期が到来したことを示唆している。技術ありきの新製品を出す時期は終わったのだ。IBMはとことんBPMを追求した「IBM BPMスイート」を今年の第2四半期中に発売するほか、ビジネスイベントプロセス機能などを搭載した「ウェブスフィア・ビジネス・イベント」などを市場投入する計画だ。

 同カンファレンスは、今回で2回目を迎える。前回の40%増となる約6000人が世界各国から参加。そのほとんどがパートナー企業やユーザー企業で占められている。SOA関連で業界屈指のベンダーであるだけに、「Smart SOA」に参加する人数からも注目の度合がみてとれる。(ラスベガス発、4月7日記。4月21日号で詳報