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ビック情報 QRコード使った入退室管理 初年度100セット1億円狙う

2008/07/14 21:04

週刊BCN 2008年07月14日vol.1243掲載

 セキュリティのコンサルティングなどを手がけるビック情報(八木修社長)は、QRコードを使った事前予約受付管理システム「QRシステム」を開発し販売を開始した。500-1000人規模の企業に対し、基本セットを120万円から販売する。一般企業の受付業務や、セミナーなどイベント関連の用途で拡販し、初年度100セット1億円の売り上げを目指す。

 個人情報保護法では個人情報の取り扱い場所への入退の制限機構を設けることが定められているほか、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)では、訪問者の入退の日付・時刻を記録することや、従業員、訪問者に身分証、ゲストカードといった識別証着用の実施が求められている。

 だが、これを実業務に落とし込むと、無人の受付システムでは入退室時間の記録がとれないほか、呼び出し時の表示制限があり、担当者へ直接連絡することが難しい。また有人受付では来訪者が面会票に記入する手間や、紙記録ゆえの整理や管理のわずらわしさなどがあった。

 こうしたネックを解消するため、同社はQRコードを応用した入退室管理システムを開発した。まず事前に来訪者との面会予定を応対者がシステムに入力。その後、作成したQRコード(来訪情報)を来訪者あてのメールに添付して送信するシステム。これにより、面会票記載を省くようにした。来訪者は訪問時、受付に設置してあるリーダーを使用しQRコードを読み取るだけで、すでに情報を入力してある面会票を出力できる仕組み。これまで煩雑だった面会時の手続きを大幅に短縮できるというメリットがある。
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