SIerのシーイーシー(CEC、新野和幸社長)の2009年1月期中間決算(08年2-7月期)は、連結売上高が前年同期比6.5%増の272億円、営業利益が10.6%増の13億9000万円で増収増益だった。IT投資の減速感が強まるなか、中間期は売り上げ・営業利益ともに期初計画を上回るなどまずまずの業績。だが、下期以降は、金融関連業界を中心とするIT投資の減退の可能性があることから、「楽観視していない」と警戒感を強める。

 同社では、今年度末までに総額90億円を投じて国内最高レベルの冗長性を持たせたTier4設備のデータセンター(DC)を開設したり、ソフトウェアの第三者検証サービス分野で異機種間データ通信の互換性認証サービスの営業権を今年7月に他社から譲り受けるなどして事業基盤を強化。製造業向けには仮想空間上で製造・物流ラインをシミュレーションするサービスメニューを拡充。独自色の高い商材を積極的に増やすことで事業拡大を推進してきた。

 中期経営計画では、2010年度(11年1月期)までに連結売上高615億円、経常利益37億円を目標とする。景気の減速感は強まるものの、他社との差別化につながる競争力あるオリジナル商材を増やすことで「経営計画を達成したい」と、意欲を示す。従来型の「受託ソフト開発だけでは、不況下での目標達成は苦しかったかもしれない。だが、今はCECならではの商材が業績のけん引役になりつつある」と、手応えを感じているようだ。