NECは10月8日、携帯電話の電子マネー「おサイフケータイ」を活用した決済連動型の広告配信サービス「AD Push(アドプッシュ)」を、09年春をめどに製品化すると発表した。

 「おサイフケータイ」で決済する際、携帯電話をリーダーライターにかざしたタイミングに、携帯電話に向けて広告を配信するサービス。年齢・性別・地域など、「おサイフケータイ」をかざす人の属性に合わせて広告を配信できるのが特徴で、企業はよりターゲットを絞った効果的なアプローチを行うことが可能。一方、広告を受け取る側も、興味がある情報だけを自動的に取得できる。

 同社では、携帯電話にダウンロードした電子チケットで入場できる招待制ライブで、「AD Push」の実証実験第1弾を08年9月に実施。電子チケットの確認を行う際、ライブ会場入り口に設置する入場端末から、携帯電話に向けて属性に合わせた広告を正確に配信できることを確認した。また、属性ごとの広告に対するクリック数など、効果的な広告アプローチを考えるうえで参考になるデータを収集できたという。

 NECでは、今回のライブイベントでの成果をベースに今後も実証実験を積み重ね、さまざまなライフシーンでの「AD Push」サービスの活用を検討。09年春をめどに製品化を行い、携帯広告市場の新たな広告配信プラットフォームサービスとして、同サービスを提供する。