ニュース

外資幹部Q&A エントラスト 総合データ管理で他社圧倒

2008/11/03 21:12

週刊BCN 2008年11月03日vol.1258掲載

 認証セキュリティベンダーで世界をリードするエントラスト(カナダ)でアジアパシフィックなどの地域担当責任者を務めるピーター・ベロ・シニアバイスプレジデントが来日。日本市場の展開について聞いた。

 ――主力製品は何か。

 当社製品は主に三つのプロダクトで構成されている。認証と不正行為の検出、情報保護、情報保護とPKI(公開鍵基盤)を共通化した「PKI2.0」と呼ぶ3ジャンルだ。政府系行政機関や団体、金融、製造業、大手クレジットカード会社などで採用されている。

 ――競合他社はどこか。

 RSAセキュリティやベリサインなどになる。

 ――日本市場に根づいている両社と、日本でどう戦っているか。

 ベリサインはSaaSという打ち出し方をし、RSAはそうでない。当社は顧客のあらゆる要求に応えるため、両方を指向している。米欧加の電子政府で採用されるほど、セキュリティが強固である点をまず売りにする。

 RSAの強みは、トークン(ユーザー認証に必要な情報を格納したハードウェア)の技術。当社も昨年、低コスト製品を出し、RSAの市場パイを奪った。当社製品は、競合他社に比べ幅広いレンジのセキュリティ、データ・ID保護を可能にしている。

 ――エントラストが提唱する「レイヤードセキュリティ戦略」とは。

 これは、かなり幅広いレンジのデータ保護を可能にしていく戦略だ。一つのポイントだけでなく、ユーザーのデスクトップ環境からプロセス、データ送信、サーバーまでの企業ネットワーク全体を階層化してセキュリティ対策を施す。さらに不正検出ができ、ある調査会社によると世界の金融業界でNo.1になる見込みだ。

 ――日本市場をどう拡大する。

 政府、金融、製造業、教育にフォーカスする。日本法人設立時からのチャネルパートナーを介した販売戦略を深める。また、新たなパートナーも探す。
  • 1

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>