認証セキュリティベンダーで世界をリードするエントラスト(カナダ)でアジアパシフィックなどの地域担当責任者を務めるピーター・ベロ・シニアバイスプレジデントが来日。日本市場の展開について聞いた。

 ――主力製品は何か。

 当社製品は主に三つのプロダクトで構成されている。認証と不正行為の検出、情報保護、情報保護とPKI(公開鍵基盤)を共通化した「PKI2.0」と呼ぶ3ジャンルだ。政府系行政機関や団体、金融、製造業、大手クレジットカード会社などで採用されている。

 ――競合他社はどこか。

 RSAセキュリティやベリサインなどになる。

 ――日本市場に根づいている両社と、日本でどう戦っているか。

 ベリサインはSaaSという打ち出し方をし、RSAはそうでない。当社は顧客のあらゆる要求に応えるため、両方を指向している。米欧加の電子政府で採用されるほど、セキュリティが強固である点をまず売りにする。

 RSAの強みは、トークン(ユーザー認証に必要な情報を格納したハードウェア)の技術。当社も昨年、低コスト製品を出し、RSAの市場パイを奪った。当社製品は、競合他社に比べ幅広いレンジのセキュリティ、データ・ID保護を可能にしている。

 ――エントラストが提唱する「レイヤードセキュリティ戦略」とは。

 これは、かなり幅広いレンジのデータ保護を可能にしていく戦略だ。一つのポイントだけでなく、ユーザーのデスクトップ環境からプロセス、データ送信、サーバーまでの企業ネットワーク全体を階層化してセキュリティ対策を施す。さらに不正検出ができ、ある調査会社によると世界の金融業界でNo.1になる見込みだ。

 ――日本市場をどう拡大する。

 政府、金融、製造業、教育にフォーカスする。日本法人設立時からのチャネルパートナーを介した販売戦略を深める。また、新たなパートナーも探す。