CATV事業者であるジュピターテレコム(森泉知行社長CEO)は、加入者増加に向けて協業強化を図る。STB(セットトップボックス=テレビに接続し、さまざまなサービスを受けられる機器)の開発をパナソニックと共同で進め、12月中旬には新製品を市場に投入。操作がややこしいといったような理由で、デジタル放送の録画をためらう高齢者層などの新規契約を狙う。

 新型STBの「HDR+」は、ハードディスクを内蔵したことでDVDにアーカイブを残すことが可能なほか、録画をする際に番組予約の絞り込みが簡単に行えることなどが特徴。「デジタル放送の番組予約を難しいと意識するユーザーを対象にしている」(吉原辰也・技術本部副本部長兼技術開発部長)と話す。

 同社が狙う新規加入者は、家族や高齢者などがターゲット。なかでも高齢者に関しては、「操作性の追求で加入を促せる」(同)と自信をみせる。高齢者が店頭でHDD/DVDレコーダーを購入するケースが少ないため、新型STBは操作が簡単なため「家電メーカーにとっても新規ユーザーを開拓できる」(同)と分析する。ジュピターの営業担当者による訪問販売でSTBが導入されることは、パナソニックなどのメーカーにとって機器需要の拡大につながる。同社は、パナソニックに加えて複数メーカーとSTB開発・販売で協業している。(佐相彰彦)