日本オラクル(遠藤隆雄社長兼CEO)が4月22日~24日の3日間に都内で開催する国内イベント「Oracle OpenWorld Tokyo」で“最大の呼び物”であった米オラクルのカリスマ創業者・ラリー・エリソンCEOの講演が先週、突如キャンセルになった。先週、東京・青山にある日本オラクルを訪問したIT業界関係者からは、「ラリーがいた!」との情報が相次ぎ寄せられていただけに、「なぜ登壇しないの?」と疑問の声が挙がっていた。

 エリソンCEOは4月22日にトップバッターとして講演する予定だった。しかし、米サン・マイクロシステムズの買収劇が大詰めを迎えていたため、急遽帰国していたようだ。米オラクルは4月20日、米サン・マイクロシステムズを74億ドル(約7300億円)で買収すると発表した。両社は元々、「Java」の領域で協調関係にあった。世界のIT業界ではソフトウェア会社の巨人・マイクロソフトの対抗軸に位置していた。米メディアの報道では、米IBMがサンと買収交渉を続けていたが、ここへきて破談したと伝えていた。

 サンは日本国内で、富士通と「SPARC/Solaris」を共同開発・展開する提携関係にある。一方、オラクルとの提携関係は、同社が昨年1月に買収したアプリケーションサーバー大手の米BEAシステムズ製品を含め、NECグループが国内で最大の販売パートナーだ。米国で繰り広げられた買収劇、日本にどう波及するのだろうか。(谷畑良胤)