キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ、川崎正己社長)は、低コストでITシステムを構築できる中小企業向けのSaaS型アウトソーシングサービス(運用代行)「HOME(ホーム)」を12月から開始する。同社が立ち上げたデジタル複合機(MFP)の新ブランド「imageRUNNER ADVANCE」と連携させて、スキャンした紙文書を登録できるなど、利便性が高まる。リコーと富士ゼロックスにも同様の仕組みがあり、「HOME」の開始で競合に追随した格好だ。

 「HOME」は、ユーザー企業が初期投資や運用コストを抑え、月額課金制(月額1万2000円/1クライアント)で利用できる新たなサービス。社内システムを統合して企業ポータルサイトを構築し、スケジュール管理や設備予約、社内掲示板などグループウェア的なシステムを利用できる。また、ネットワーク接続時のセキュリティ対策として、UTM(統合脅威管理装置)を貸し出すほか、訪問による障害対応など、運用支援サービスも揃えた。

 同社の新MFPと連携ができ、複合機の操作パネルからポータルサイトを閲覧したり、スキャンした紙文書を直接ポータルサイトに登録することができる。同社は今後、このポータル機能に加え、資産管理やリモートバックアップなどを有償でオプションサービスに付加する計画だ。

 川崎社長は「初期投資を抑え、システム管理者が不足する中小企業の課題に応える」と話す。同社では新サービスを「再販モデル」としてパートナー経由で販売する。(信澤健太)