ウイングアークテクノロジーズ(ウイングアーク、内野弘幸社長)は10月21日、「東京コンファレンスセンター品川」(品川区)で、自社イベント「ウイングアーク・フォーラム2009」を開催した。

 今回のテーマは、「帳票・集計から考えるクラウド・仮想化・グローバル対応~システム環境のパラダイムシフト」で、クラウド時代に適した自社製品群の紹介や事例紹介のセッションなどを行った。

 フォーラムの冒頭挨拶で内野社長は、「企業内にある基幹システムのデータは、全社内データの30%。そのほかは、部門や拠点、あるいは個人PCなどにある。こうした散在した非構造データを情報活用することが重要になっている」と説明。そのうえで、「『就活』」ならぬ『情活(情報活用)』をして、企業が戦略的にデータ利用する体制を整えられるようにすべき」と述べた。

冒頭挨拶した内野弘幸社長

 ウイングアークは、「情活」製品の第一弾として、業界初の帳票スプールデータ専用アーカイバー「RDE eXtended Archiver(RDE-XA)」を投入。帳票運用管理ツール「Report Director Enterprise(RDE)」にスプールされた帳票データを保存する機能に特化したアーカイブ製品で、600万円(2CPUから)で10月20日に発売している。

 その後、「クラウドの本質に迫る~コストと自由の両立は可能か」と題したキーノートセッションを、サイバー大学の前川徹・IT総合学部教授とウイングアークの岩本幸男・SaaS推進室室長が展開。クラウド・SaaSの仕組みでアプリケーションを利用すると、万一データが消滅した場合の問題や、クラウド・SaaSがSIerなどのビジネスにいつ直結するかなどで両名が議論した。

キーノートセッションでは、クラウド・SaaSがどんな新しいビジネスモデルができるかを議論した(右から岩本幸男・SaaS推進室室長、前川徹・サイバー大学教授)

 岩本室長は「SIerが考える時代が到来した。課題はあるが、新しいビジネスを打ち出すチャンスでもある。かつて電話が固定電話から携帯電話になり、ビジネスが拡大したと同じような転換ができる」とコメント。一方、前川教授は「『所有から利用へ』という流れは、利用者側の言葉。ITを提供するベンダーにとっては、商品提供からサービス提供へ変わる」と、早期のビジネス展開の必要性を強調した。

 当日は、課題解決トラック、製品情報トラック、エンジニアトラックに分け、12のセッションが行われたほか、第2回のユーザー会総会が開かれ、ユーザー企業や販売パートナーを合わせ約930人が参加した。