日本システムディベロップメント(NSD、今城義和社長)は、10月30日、BCP(事業継続計画)・パンデミック対策ソリューション「どこでもセキュア」の販売を開始した。従業員200人以上の企業をターゲットに、直接販売を中心として、向こう1年間で1億円の販売目標を立てている。

既存資産生かし低価格シンクラ

 「どこでもセキュア」は、アドオン型のシンクライアントソフトウェア「Eugrid Secure Client(ユーグリッド セキュア クライアント)」と同社の検疫ネットワークシステム「NSD Quarantine Management(NSD クアランティン マネジメント)」を組み合わせたリモートアクセスソリューション。直接販売で、従業員200人以上の企業を中心に拡販する。また、日立ハイテクノロジーズと製品開発で協業関係にあることから、日立ハイテクの販路を生かした販売も視野に入れる。

マーケット企画室 冨樫史和主事

 NSDは今年6月に、低コストでシンクライアントシステムを構築できる「Eugrid Secure Client」の販売代理店契約を締結。「ネットワーク検疫製品とVPN、シンクライアントを組み合わせたソリューションとして、パンデミック対策にも関連づけてプリセールスを始めたところ、開発で取引のある企業などから何件か引き合いがあった」(マーケット企画室主事の冨樫史和氏)という。

 新型インフルエンザをはじめとする感染病のパンデミックや、地震などの災害などが起きた場合の事業継続が市場で関心を呼んでいる。冨樫氏は「パンデミックなどをきっかけにして、リモートアクセスを導入していない企業が『何かが起きて待機社員が出た場合にどうするか』といったことを真剣に考え始めた」と話す。今後はウェブ広告などを通じてソリューションの認知を図るほか、11月からは新規案件獲得のためのセミナーを展開していくとしている。

 「どこでもセキュア」は、既存PCにソフトウェアをインストールすることで、シンクライアントシステムを短期間・低コストで実現。オンライン、オフラインの両方で利用可能なリモートアクセスソリューションである。価格はシンクライアントシステムのみで98万円から。画面転送型など従来のシンクライアント方式に比べ、導入コストを5分の1~10分の1に抑えられる。

 ユーザーには「Eugrid Secure Client」「NSD Quarantine Management」をインストールしたPCを配布。リモートアクセスの際に、ネットワーク検疫によってポリシーに違反するPCのネットワーク接続を遮断するとともに、不正プログラム情報、最新のセキュリティパッチ、ウイルスパターンがアップデートされているかを検査する。VPN、シンクライアントとネットワーク検疫を組み合わせることで、リモートアクセスにより発生するぜい弱性を解消する。(鍋島蓉子)