ソリトンシステムズ(鎌田信夫社長)は10月29日、「Soliton Security Forum 2009 ITセキュリティ、仮想化そしてクラウドへ」をテーマにグランドハイアット東京でセミナーを開催した。定員を上回る約400人が出席する盛況ぶりだった。

 セミナーの前半では、ログ管理製品において認証機能、アクセス制御を追加し機能強化した「InfoTrace PLUS」や、監視用途だけではなく、ログを資産管理やセキュリティ指針などに活用する機能として提供する予定の「Smart View」について説明。またメールの誤送信対策製品「Net'Attest MailZEN」や送信したファイルのDRM制御を行う「Doc'Reach」など、内部の情報漏えい対策について説明した。

 後半ではSQLインジェクションなど、ウェブアプリケーションのぜい弱性を突いた攻撃を防ぐウェブアプリケーション・ファイアウォール「Net'Attest WAF」や、ゼロデイ攻撃に対応し、振る舞い検知により外部の脅威を防護するIPS(侵入検知システム)「CounterACT」のほか、安全なファイル交換を実現するオンラインストレージ製品「Net'Attest FileZen」について紹介し、最後に「困ったことになったIT業界。このトレンド、どうしよう?」をテーマに鎌田社長が講演した。

 イベントでは展開するSaaS型セキュリティサービス、今後対応を計画している仮想化にも言及した。サービス展開について「『セキュリティ対策をサービスで切り抜ける』」~全てを自社で備える時代は終わった? セキュリティ対策のSaaSとその方向の展望~」と題してサービスビジネス本部の松本吉且氏が登壇した。

 SaaSを利用するメリットについて「今はCRMや会計処理といったアプリケーションが先行して利用されている。セキュリティ対策のアプリケーションではリモートオフィスといった一部分でも利用できる柔軟なライセンス管理負担の軽減、中小企業でも大企業と同等のセキュリティ対策を実行できる」と強調した。同社は情報漏えい対策とPCセキュリティ対策を実現する「InfoTrace─OnDemand」とPCセキュリティ、IT資産管理を提供する「eCare─ OnDemand」を展開している。今後は「当社のさまざまなアプリケーションをサービスとして提供していきたいと考えている」と「InfoTrace PLUS」のサービス展開などのロードマップを話した。

 また、「仮想化に突き進むIT環境に対処するセキュリティ対策~クラウド時代、雲の向こう側をどのように守るか?~」と題して、マーケティング本部の正木淳雄氏が講演した。SaaSなど含めたクラウド環境構築に当たり、仮想化技術の採用が進んでいる。「パートナーや顧客が興味をもっていて活発になっていると実感している」としたうえで、仮想化環境のセキュリティリスクについて言及した。「仮想デスクトップを強化する手段としては、ICカードを用いる認証製品『Smart On』や『InfoTrace PLUS』がある。また『Net'Attest』などをいっせいに仮想アプライアンス化することを計画している。また、米キャットバード社のV─Securityという仮想環境自体のセキュリティを強化する製品を取り扱う予定」だという。(鍋島蓉子)