サイボウズは、取引先の企業や家族、友人などとスケジュールを共有できる無償のグループウェア「サイボウズ Live」を、2010年前半に提供開始する。ビジネスモデルには、1グループあたり20人までは無償で、21人以上は費用が発生する「Freemium(FreeとPremiumを掛け合わせた造語)」モデルを採用している。「具体的には今後詰める」として、まずはβ版サービスを開始した。

国内市場での行き詰まり感を打開

 サイボウズは、取引先の企業や家族、友人などとスケジュールを共有できる無償のグループウェア「サイボウズ Live」を、2010年前半に提供開始する。ビジネスモデルには、1グループあたり20人までは無償で、21人以上は費用が発生する「Freemium(FreeとPremiumを掛け合わせた造語)」モデルを採用している。「具体的には今後詰める」として、まずはβ版サービスを開始した。

 「Live」は、各グループを1画面で表示するポータルページを用意。「サイボウズLiveシンク for Windows」をインストールすれば、グループウェア「サイボウズ Office8」に入力したスケジュールを同期できることや、所属したグループのアドレスがユーザーそれぞれのプロフィール情報と連動している点が売りとなっている。

 丹野瑞紀・ネットサービス事業本部事業企画部部長は、「このサービスでやりたいことは、グループウェアの利用シーンを変えること。社員がイントラネットで使っているものを企業間や会社員以外の人を相手にする場合、携帯電話は非常に重宝するツールになる」と狙いを語る。NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに対応している。「Live」は、業務アプリケーションとしてよりも、mixiのSNSのコミュニティ機能のなかのグループウェアという位置づけで、サイボウズにとってはまったく新しい試み。「ネットで自由に登録し、友人などに紹介できる。ユーザーベースで口コミで広がっていく」(丹野部長)。同社は、ビジネスパーソンをターゲットに据えているが、学生層や主婦層などの需要も期待できるとみている。

 「全企業のうち、60%がグループウェアを導入済で、新規開拓はなかなか難しい。打開のため、ネットで無料利用できる『サイボウズ Live』を開発した。ネットユーザーは8000万人程度と考えており、セカンドグループウェアの需要も3000万人程度はあると見積もっている」(丹野部長)。同社は、積極的な海外展開や業務提携などが目につくが、「Live」は、いわば国内市場の行き詰まり感を打破するための起爆剤の一つといえよう。

 サービスは、専用のサイトからユーザー登録する形をとる。「人の輪が広がれば十分。広告展開などは考えていない」(丹野部長)。ユーザー課金は200円~300円と手頃な価格を検討しているという。

 今後は、APIを公開し、サードパーティアプリケーションをプラスして有料提供するほか、「ガルーン 2」やGoogleカレンダーとも同期できるようにしていく。iPhoneやAndoroidなどスマートフォンとの連携も予定している。(信澤健太)