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愛媛ソフトウェア・サービス 厳密な食品管理を実現するシステム POSデータとの連携でロス算出も

2010/03/25 10:09

週刊BCN 2010年03月22日vol.1326掲載

 学校給食向け献立作成ソフトウェアなどを手がける愛媛ソフトウェア・サービス(井出康弘社長)は、「食材管理システム」をスーパーマーケット、レストランチェーンなど飲食業に対して提供し、拡販を進める。

井出康弘社長
 一般に製造業では原材料管理が行われているが、飲食業では注文などにより消費される食材が変わってくることから、厳密な原材料管理ができず、必要な分だけ効率的に食材を仕入れることができないという課題を抱えている。

 愛媛ソフトウェア・サービスが提供する「食材管理システム」は、飲食物の出数予測をまず入力し、レシピに基づいて食材と製造数を入力することによって必要量を計算する。そして、食材ごとに在庫数などを考慮して必要発注量を自動計算するシステム。発注ロットやリードタイムを考慮して発注書を自動作成する機能なども備えている。

 オプションでPOSデータと連動するシステムに拡張することも可能で、どんなメニューが何食出たかというPOSの商品別販売数を取得し、レシピデータにある食材使用量と掛け合わせて、規定通り食材を使用した場合の量を算出。規定使用量と仕入れデータから出力した現実の使用量と比較することで、食材を実際どの程度ロスしているかを可視化するというシステムだ。

 同システムは、直販を中心に1年前から販売している。今後は大手のSIerと協力して、導入の取り組みを行っていくほか、商談会などに参加し、アプローチしていく考え。同社の全売上高のうち、食品関連のシステムは3~4割を占める。今後この比率を6~7割程度に引き上げたいとしている。

 愛媛ソフトウェア・サービスは1983年の創業で、20年にわたって学校給食関連のソリューションを手がけてきた実績をもつ。食品関係のソフトウェアを得意としている。(鍋島蓉子)
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