情報リスク・マネジメントソリューションなどを手がけるネクスト・イット(仲西敏雄社長)は、ネットワークセキュリティメーカー、独アスタロー社のUTM(統合脅威管理)製品「Astaro Security Gateway(ASG)」の24時間365日サポートの標準提供を開始した。市場でのクラウドのが盛り上がりを受け、仮想環境に導入することができる「ASG」のバーチャル・アプライアンス(VA)版の拡販に力を入れる。

山本敬史
営業推進本部部長
 ネクスト・イットは、2004年から独アスタロー製品のディストリビューションを行っている。100・200人規模企業向けのUTM製品をボリュームゾーンとし、1000社弱の導入実績をもっている。

 今回、ライセンス改定を機に、新規購入企業への販売価格を大幅に値下げした。一方、既存ユーザー企業への更新ライセンス提供は値上げとなった。このため同社では、ユーザー企業に対して他製品との差異化による付加価値の提供を目的に、24時間365日サポートを標準提供するとともに、オンサイト保守を全国に拡大した。ヘルプデスクやIT監視・管理業務などを提供するRiMIC(Risk Management Information Center)のリソースを有効活用する。営業推進本部の山本敬史部長は「UTMはネットワークの入口を守る製品。セキュリティ環境を維持するためには、曜日・時間とも関係なくサポートしていくのが当たり前という思いから、ライセンス改定に合わせて提供を開始した」と経緯を語る。

 アスタローはソフトウェアからスタートし、いち早くUTMでVMware環境をサポートし、OSとアプリケーションをセットにしたVMwareのイメージファイルで提供するVA版の提供を開始。三つの提供形態によって、顧客の環境に応じた柔軟な導入を実現している。クラウドや仮想化が盛り上がっている市場の状況や、競合他社にVAの形態で販売するベンダーが少ないことから、VAでの販売を強化していく。既存、新規販売店に対してセールスセミナーを行うなど、後方支援を行う。

 セールスセミナーでは、主に米国の業界団体であるクラウドセキュリティアライアンスが策定した「クラウド・セキュリティ・ガイドライン」の解説やセールス手法、販売店支援メニューなどを説明する。

 ネクスト・イットでは、VMwareを取り扱っているパートナー、データセンター(DC)に強いパートナーを拡充し、DCをはじめ、仮想環境を導入するユーザー企業に対して幅広く拡販していく方針だ。山本部長は「今年度(11年3月期)は2億円の販売計画を立てているが、近いうちにソフトウェアの比率を50%まで引き上げていきたい」と目標を語った。(鍋島蓉子)