【上海発】工場向け生産スケジューラーのアスプローバ(高橋邦芳社長)は、中国ローカル企業への販売拡大を強化している。中国現地法人の派程(上海)軟件科技有限公司(藤井賢一郎総経理)が、生産需要が急速に高まっている中国内の製造業向けに自社製品を拡大するため、華南・華東地区を中心にパートナーの開拓活動を活発化している。

 アスプローバが現地法人を設立し、事務所を置いたのが2008年。これまでに、日系企業の現地法人や中国ローカルの電子部品や組立、アパレル関連の製造業向けに、50~60サイトの生産スケジューラーを販売してきた。現在のところ、導入企業のうち約6割が日系企業で、ほとんどが日本でも同社製品を導入している企業だ。徐嘉良総経理代理は「リーマン・ショック以降、世界は再び中国市場に目を向けている」と、中国内での製造需要が急速に高まっていることを背景に、中国ローカル企業への展開を強める。

 これを受けて、同社は現地ローカルのITベンダーのパートナー開拓を急ぐ。1年ほど前から上海や北京、深セン、武漢など、製造業を多く抱える都市でパートナー向けセミナーを毎月のように開催。これまでに、日系ITベンダーのNECやキヤノンITソリューションズを含め、7社の代理店を獲得した。

 「競合他社も中国へ進出しているが、現地法人をもち、保守・営業支援・技術サポートの人員を現地で抱えるメーカーはない。競合他社は現地の代理店に任せており、サポート力で当社に劣る」(徐総経理)という。こうした優位点を武器に、中国主要都市で有力なパートナーを開拓する計画だ。(谷畑良胤)

派程(上海)軟件科技有限公司(アスプローバの中国現地法人)の徐嘉良・総経理代理