電子情報技術産業協会(JEITA、大坪文雄会長)は、電子情報技術産業協会会長賞の受賞者を発表し、5月28日に表彰式を行った。

 同賞は、電子情報産業の発展、新技術・新市場の開発、国際競争力の強化、消費者保護・環境保護、公共福祉の増進などの分野に功績のあった個人・組織を、JEITA会長が表彰するもの。第2回となる今年は、3名/3組織が受賞した。受賞者と受賞理由は以下のとおり。

●森榮司氏(東京工業大学名誉教授)
<IEC(国際電気標準会議)/TC87(超音波)国際標準化活動の功績>
 1986年からIEC/TC87国内委員会委員長を務め、工業用超音波と医用超音波関連国際規格を提案・制定した。また、ボランティアでJEITA超音波関係委員会と企業に対して支援・指導を行い、業界発展と国際競争力強化に大きく貢献した。

●古賀剛志氏(富士通)
<IEC/TC111(電子電機機器の国際環境標準)国際標準化活動の功績>
 環境配慮設計分野の国際規格の制定が行うIECTC111において、日本から初代及び第2代議長選出するにあたり精力的なロビー活動を展開、関係各国との調整を行った。また、2005年以来、IEC/TC111国内運営委員会委員長をはじめ要職を歴任した。

●開俊一氏(東芝)
<半導体およびナノエレクトロニクス分野における国際研究協力および国際標準化活動の功績>
 半導体技術委員会とIEC/TC113(ナノエレクトロニクス)国内委員会の委員長として、国際標準作成と次世代テクノロジー研究開発者として中心的な役割を果たす。国家的プロジェクトにも参加し、業界発展と国際競争力強化に大きく貢献した。東芝を退社後も、福岡県産業科学技術振興財団の半導体先端実装研究評価センター長に就任し、業界の支援・指導を行っている。

●JEITA電子部品部会/ものづくり教室推進専門委員会
<「ものづくり教室」による人材育成の功績>
 企業が地域貢献を目的として小学校などで実施する「ものづくり教室」に対し「実施マニュアルの作成」「指導にあたる技術者の育成や登録制度」「工作キットの企画」などを行い、企業の人材育成の社会貢献事業が継続的かつ効果的に実施される仕組みづくりに貢献した。

●JEITA 適合性評価システム委員会
<「認証制度活用事典」編纂・普及による産業力強化の功績>
 「認証制度活用事典」は、欧州(IEC)、米国(UL)、カナダ(CSA)、中国(CCC)などの各国の規制・制度を一覧できるよう整理・解説した「手引書」として会員各社から高い評価を得ている。第3版まで合計3000部余が頒布され、会員会社の海外展開を陰で支える刊行物として貢献している。

●JEITA CE部会/CEATEC2009対応PG
<CEATECにおける周知広報活動推進の功績(日本放送協会との共同事業)>
 JEITA/NHK共同展示として、1970年代からの音声多重、その後ハイビジョンなどの新映像技術を一般ユーザーに公開し、広報活動を推進してきた。2009年のCEATEC JAPANでは「近未来体験空間。~放送の過去から未来~」をテーマに発表を行い、近未来のデジタル放送に対する期待感を醸成した。

電子情報技術産業協会会長賞を受賞した東京工業大学名誉教授の森榮司氏