コンピュータ周辺機器などの製造・輸入・販売を手がけるプリンストンテクノロジー(中出敏弥社長)と重電機器などを開発・製造・販売するキクデンインターナショナル(菊池文武社長)は、NAS(ネットワークストレージ)製品の開発・販売で業務提携した。両社はCDP(Continuous Data Protection)バックアップ/リカバリソフトウェアを搭載したアプライアンス製品を共同開発。従業員30人以下でパソコンが10~30台程度のユーザーを対象に、年間500台の販売を目指す。

 プリンストンとキクデンの両社が共同開発したNAS製品は、プリンストンが販売する台湾社製のNAS「proNASシリーズ」に、キクデンのCDPバックアップ/リカバリ装置「Data Saver」を搭載したアプライアンス製品「datasaver」だ。「事業継続対策のデータバックアップ・復旧・CDPが安価で実現できる製品」(中出社長)という。価格は1台46万~140万円(税別、3年間のオンサイト保守付き)。他のNAS製品に比べて格安なうえ、IT管理者が不在でNAS製品に不慣れな中小企業でも「簡単・安心・安価に導入できる競争力の高い製品」(菊池社長)と、バックアップなどを構築したくても、できなかった中小企業向けNAS製品として拡販に期待する。

 「datasaver」に搭載するキクデンのソフトは、専任のIT管理者がいなくても簡単に導入・設定・管理ができるのが特徴だ。ネットワークに接続してログインしたあとは、ウィザード設定や個別登録、バッチ処理一括登録が簡単に操作できる。さらに、この手の多くのソフトは、ユーザー数に応じライセンス購入する必要があるが、同ソフトは「ライセンスフリー」でパソコンやサーバーを自由に増設できる。

 プリンストンの中出社長は「ユーザーは使い慣れたバックアップソフトを活用する傾向にある。ストレージ製品とバックアップソフトは、同一メーカーから購入するケースが少なくない。ただ、そのつど、システム検証を行わなければならないという煩雑さがある。今回共同開発したNAS製品は、こうしたネックを解消できる」と説明する。菊池社長も「今回、販売・サポートを手がける大手SIerの助言もあり、プリンストンが提供するNAS製品と連携した。製品面だけでなく、販売・サポート体制を確立できた」としており、製品の他社優位性はさることながら、導入後の支援も整えた。

 販売は当面、プリンストンと同社の2次店となる上記の大手SIerが担う。将来的には他の販売パートナーも獲得していく計画だ。(谷畑良胤)

NASのアプライアンス製品を共同開発したキクデンの菊池社長(左)とプリンストンの中出社長