ソフト開発のアンテナハウス(小林徳滋代表取締役)は、電子文書をPDF化して、eBookに用いられるSWF形式のファイルに変換するソフト「アウトライナー2 速ワザ」を開発、9月中旬に発売した。書籍や雑誌をめくる感覚で、電子文書をブラウザで閲覧可能にするソフトで、類似製品に比べて価格を3分の1から5分の1に抑え、価格は10万2900円とした。法人向けIT製品を取り扱うディストリビュータや、印刷業者などを通じて販売し、年内までに300本の販売を目指す。

 「アウトライナー2 速ワザ」は、PDFをSWF形式のファイルに変換する機能をもつソフト。従来から販売しているPDF編集ソフト「アウトライナー2」と、今回開発したPDFの変換ソフト「速ワザ」をセットにしたタイトルだ。「アウトライナー2」は累計で600本を販売した実績がある。「iPad」や高機能なスマートフォンの登場で、電子化された雑誌・書籍を電子機器で閲覧する動きが活発になっている環境をにらんで、アンテナハウスが自社開発した。


「アウトライナー2 速ワザ」パッケージ

 PDFをSWF(Flashムービー)へと変換するだけでなく、しおりや目次ページの自動作成機能などを付加。ページの順番を変更するなどの再編集機能も備える。「eBookを自社で容易に作成できるソフトに仕上げた」(PDFグループの井上務氏)。井上氏は「eBookを作成する場合、企業は外注するケースが多い」とみており、自社内で制作したいというユーザー企業のニーズに、今回の新製品で応えたいと考えている。

 売り方は間接販売を中心に考えており、印刷物の制作を強みにするデザイン会社や印刷会社、法人向けソフトの販売を得意とするディストリビュータなどを通じて展開する。(木村剛士)

「アウトライナー2 速ワザ」の操作画面。ドラッグ&ドロップでeBookを容易に作成できる