米マカフィーで、ワールドワイドテクニカルオペレーション担当シニアバイスプレジデントを務める、マイケル・フェイ氏が来日した。これを機に、マカフィーのクラウド戦略について取材した。(聞き手=鍋島蓉子)

 ──マカフィーのクラウドビジネスについてうかがいたい。

米マカフィー
マイケル・フェイ氏
 フェイ 今、世界的傾向として、クラウドコンピューティングの普及が拡大の一途をたどっている。当社はSaaSサービスを開始して9年の実績をもっている。また、これまでに顧客のサーバーのぜい弱性を診断、Webサイトの安全性を証明するトラストマーク「McAfee SECURE」を提供してきた。

 ──グローバルでのクラウドに対するユーザーの意識は?

 フェイ
 ROI(投資対効果)なども大幅に改善できるので、非常に期待が高まっている。現状、クラウドへの移行を阻害している要因としてセキュリティ、パフォーマンス、可用性が挙げられる。第三者に企業資産を委託することに抵抗感があるようだ。当社はその懸念を払拭するために、プロバイダのセキュリティを補完していきたい。

 ──現在の取り組みは?

 フェイ
 今、三つの取り組みを行っている。一つは、顧客に向けてSaaSで提供する「クラウドからのセキュリティ」、二つ目は、当社のユーザーであるエンドポイントから情報を集め、リアルタイムに脅威防止策を提供する「クラウドの中のセキュリティ」、三つ目として、クラウドサービスプロバイダ向けに「認定サービス」を提供する「クラウド向けのセキュリティと認証」がある。

 ──「クラウド向けのセキュリティと認証」とは、どんなものなのか。

 フェイ
 当社は、「McAfee Cloud Secureプログラム」を発表した。クラウドの「メソドロジー(方法論)」と「テクノロジー」を組み合わせた、クラウドにおけるセキュリティのベストプラクティスを提供するものだ。クラウドプロバイダがどの程度、ベストプラクティスに対応できているかについて、マカフィーが大手認定交付ベンダーと提携して、SaaSおよびクラウドプロバイダに適合した認定サービスを提供する。

 あわせて、当社がネットワークのスキャニングを自動化し、ぜい弱性の修復、監査レポートを提供する。合格すれば、「McAfeeSECURE」を付与する。ECサイトにトラストマークを表示すれば、顧客は安心して買い物ができ、売り上げも伸びるという副次効果をもたらす。

 ──今後の強化点について。

 フェイ
 最終的には、オンプレミスと同等のセキュリティをクラウドで確保できなければならない。例えば顧客のデータを具体的にどこに格納し、誰がアクセスしているか、保証する術が求められる。そこで、監査項目やレポートの種類を増やすことを視野に入れている。