日本IBM(橋本孝之社長)は、幕張データセンター(DC)にグローバルで統合化したパブリック・クラウド・サービス基盤を構築し、2011年3月から、四つの企業向けパブリック・クラウド・サービスを順次提供する。

 サービスメニューは、アプリケーションの開発・テスト環境を提供する「IBM Smart Business 開発&テスト・クラウド・サービス」、パソコン上の業務環境を仮想クライアント環境として提供する「IBM Smart Business デスクトップ・クラウド・サービス」、アーキテクチャー設計などを支援する「IBM クラウド・アプリケーション開発サービス」、物理的なテスト環境をクラウドのソフト環境上にシミュレーションする「IBM クラウド・テスト・サービス」(2011年4-6月開始予定)。

 グローバルで統合化した基盤を活用することで、ユーザー企業は世界中のどこでも均一のサービスを受けることができ、仮想サーバーごとにコンプライアンスやパフォーマンスの観点から、利用するDCを選択できるのが特徴だ。現在利用できるDCは、米国のラーレイDCとドイツのエーニンゲンDCの二つで、来年3月からは、千葉県の幕張DCが利用できるようになる。今後、新しいDCを世界中で設立していく計画だ。

 サービスの開始は米国と比べ約10か月遅れているが、「日本IBMとして、まずはプライベート・クラウドに注力し、それを踏まえたうえで、パブリック・クラウドにも力を入れていく」(橋本孝之)と、日本ではプライベート・クラウドを重視する戦略だ。橋本社長は、パブリック・クラウド・サービスの事業目標について、「目標値は定めていない。大きな収益を狙うより、将来のクラウドインフラ構築に向けての重要な取り組みだ」とコメントしている。(ゼンフ ミシャ)

橋本孝之社長