クオリティ(浦聖治代表取締役)は、1月14日、パートナー向け年次イベント「クオリティ VisionQ2011 ビジネスパートナーミーティング」を開催した。協業関係にある企業に対して、クオリティの経営、製品販売・開発戦略を発表し、「ビジョンを共有する」(浦代表取締役)場であり、今年が10回目となる。会場には約400人が詰めかけた。

 今回の主な内容は、販売子会社のクオリティソフトの今年度(2011年9月期)販売戦略、パートナー支援策のほか、世界での展開状況と製品ロードマップの発表。冒頭の挨拶で、浦代表取締役はクオリティの経営理念を説明。世界展開と地域社会への貢献を挙げ、中国子会社の取り組みや、野菜販売やカフェ経営の新会社クオリティライフを設立した背景、和歌山県にあるソフト開発子会社の雇用状況などについて語った。 

クオリティの浦聖治代表取締役

 クオリティソフトの販売戦略では、久保統義常務取締役ゼネラルマネージャー兼営業本部長が登壇。「10年は、パートナーとともに大きなビジネスができた。11年は、パートナーのビジネスにさらに貢献できる材料が揃っている」としたうえで、昨年度の販売実績や活動を報告し、今年度の戦略を話した。 

クオリティソフトの久保統義常務取締役

 昨年度の販売実績では、主力商品の「QAW/QND Plus」など、オンプレミス(ユーザーの自社運用)型製品の累計ユーザーが6000サイト、370万ライセンスに到達したことを発表。また、クラウド型IT資産管理サービス「ISM Cloud One」と「QAW/QND Plus」の合計ユーザーが1万1800社に到達したことも披露した。

 今年度の戦略として、(1)ビジネスエリアの拡大(2)ビジネスドメインの拡大(3)顧客規模別によるアプローチ(4)No.1・オンリーワン製品の開発――の4項目の指針を示した。中国を中心としたアジアへの進出をさらに加速させながら、他社にはない新製品・サービスを開発。そして今年度は、顧客の年商に分けた営業戦略を積極的に推進する考えを示した。

 顧客規模別に分けたアプローチでは、従来は中小規模の企業を中心に販売していた「ISM Clound One」を、今年度は大企業や中堅企業にも積極拡販する方針を示し、クラウドビジネスを強化する姿勢を鮮明にした。

 続いて登場したクオリティ常務取締役で中国子会社のクオリティ上海の総経理を兼務する飯島邦夫氏は、市場動向と各製品の優位性を説明し、海外のIT資産管理状況について言及した。「中国企業のネットワークは、約半分はゲームやチャットなど業務外の利用で占有されている」と語り、IT資産管理製品・サービスのニーズが強いことを説明した。 

クオリティの飯島邦夫常務取締役

 続いてクオリティの小林博之グローバルマーケティング本部商品企画部部長が製品開発ロードマップを発表。「QAW/QND Plus」と「QQH」などの主力商品の新機能を語り、「ISM CloudOne」のライセンス版を販売することも発表した。(木村剛士)