業務アプリケーションを補完する帳票ソフトウェアやBI(ビジネス・インテリジェンス)などのミドルウェア製品を開発・販売する1stホールディングス(内野弘幸社長)は、1月18日、2010年12月1日の大阪証券取引所ジャスダック(JASDAQ)市場への株式上場を記念し、東京・渋谷のホテルでパーティーを開いた。国内のパートナーであるITベンダーやユーザーら関係者が約500人参加し、IT業界では久しぶりとなるソフトベンダーの大型上場を祝った。

パートナーとユーザーに感謝の意と決意を語る内野弘幸社長

 パーティーは、三味線の音が流れるなか、同社社員が巨大な和紙に漢字一字を書くパフォーマンスで始まった。挨拶に立った内野社長は、参加者に対して感謝を述べるとともに、「当社は人と人の出会いで始まり、コンピュータをやさしく伝え、世の中を有意義にする情熱をもった集団が集まった会社だ」と自己紹介した。

 また、1993年に翼システムの帳票ツールの開発・販売を新規事業部としてスタートし、分社に至る経緯や帳票ソフトやBI製品を出した沿革を語ったあと、「翼システムが経営危機に陥り、大企業のユーザーから『お前の会社は大丈夫か?』と問われ、その時から社会的に認められる会社になる決意をした」と、かなり早くから上場を視野に入れていたことを明かした。

 内野社長は、上場で「ようやく大人になった」としながら、熱い思いをもち続けることを誓った。実は、オープニングの和紙には「熱」と書かれていたが、この文字の「よつてん」の一つをわざと除いて書き、「ダルマの目に墨を入れるまで、もっと熱く」ということを表現していたのだ。

 このあと、パートナーを代表してリコージャパンの松田洋男専務執行役員が登壇し、「1stホールディングスには、卓越したソフト開発力、きめ細かい展開力、幅広いパートナービジネスの推進力という三つの力が備わっている」と、お祝いの言葉を述べた。

パートナーを代表して祝意を述べたリコージャパンの松田洋男・専務執行役員

 1stホールディングスは、販売会社であるウイングアークテクノロジーズと中国上海に拠点を置く文雅科信息技術(上海)有限公司、開発会社のエフ・アイ・ティ、ディジタル・ワークス、HITコミュニケーションズ、フォー・クルーの6社でホールディングスを築いている。

 昨年12月1日の新規株式公開時の初値は630円。1月18日の終値は582円。公開株式数は、公募増資がなく、株式売り出しのみの159万9340株。10年2月期の業績は、売上高が84億3400万円(前期比8%増)、経常利益が32億1300万円(同32%増)となっている。(谷畑良胤)