KDDI(田中孝司社長)は、4月25日、2010年度(2010年4月1日~11年3月31日)の連結決算を発表した。

 売上高は前年同期比0.2%減の3兆4345億4500万円、営業利益は6.3%増の4719億1100万円、経常利益は4.2%増の4406億7600万円、純利益は19.9%の2551億2200万円と、2010年度の業績は減収増益となった。1株当たりの当期純利益は5万8149.78円。

 同社は、営業利益が増加した理由として、固定通信事業が7期ぶりに営業黒字に転換したことなどを挙げている。なお、東日本大震災の2010年度業績への影響額はおよそ197億円という。

 2011年度(2012年3月期)の連結業績見通しは、売上高が0.7%増の3兆4600億円、営業利益が0.7%増の4750億円、経常利益が2.1%増の4500億円、純利益は2.0減の2500億円。1株当たりの当期純利益は5万8881.14円。

 田中孝司社長は、「中期的な事業拡大にあたって、スマートフォン事業の強化と、海外での事業展開の強化に取り組んでいきたい」と方針を語った。

 スマートフォンに関しては、コンシューマ向け展開をメインとして、2011年度に400万台(10年度は109万台)の販売台数を目指して、スマートフォンの端末販売台数比を33%に引き上げることを目標に掲げている。スマートフォンは、通常型の携帯電話と比べ、月次のデータAPRU(1ユーザー当たりの平均売上高)が高く、同社はスマートフォンの拡販によって売上げの拡大を狙っているわけだ。

 また、アジアを中心とする海外展開に関しては、既存の法人向け事業に加え、インターネット接続サービスとコンテンツ提供を柱としたコンシューマ事業を立ち上げていくという。田中社長は、「法人向け事業の強化と、コンシューマ市場への参入によって、2015年をめどに、海外事業の売上げを2010年度末現在の約1600億円から倍増させたい」と意気込みを示している。(ゼンフ ミシャ)

田中孝司社長