コンピュータソフトウェア協会(CSAJ、和田成史会長)は、5月10日、第1回中国ビジネス研究会を開催。18社・24人が参加し、22年度の活動報告やクラウドの動向など、中国ビジネスについてさまざまな意見を交換した。

 冒頭、研究会の主査を務める竹原司デザイン・クリエィション最高顧問が「日本の市場が伸び悩むなか、中国市場を開拓する糸口をつかみ、今年はいい成果を出す年にしていきたい」と挨拶した。

研究会主査の竹原司デザインクリエィション最高顧問

 研究会では、ゴン欲暁グリッド・リサーチ社長が「中国曙光集団成都クラウドセンターとの戦略的パートナー提携について」と題して講演。また、張佶長城コンサルティング社長が最新の中国事情を紹介した。

 グリッド・リサーチは、今年2月に中国のスーパーコンピューターメーカー、曙光集団が保有する成都クラウドセンターとパートナー契約を結んだ。センター側からセンター機能や曙光集団による全国的なマーケティング支援を受け、グリッド・リサーチはサービスの企画を提供する。グリッド・リサーチは4年前から日本でクラウドのCRMを展開しており、自社で提供している教育、CRM、物流ソリューションで、成都クラウドセンターを生かしていく。ゴン社長は「当社だけではなく、できれば日本の企業にも活用してもらいたい。ビジネスが成立するように情報を発信していく」と話す。

ゴン欲暁グリッド・リサーチ社長

 中国では、グローバル化によってIT投資が増大し、2010年以降、内陸部にクラウドセンターが続々とできはじめているという。ゴン社長は、中国進出にあたっては、パッケージ単体販売より、クラウドの利用を提案。「クラウドを使えば、海賊版や違法コピーもなくなる。中国の商習慣に合わせることで、中小企業や内需産業向けのビジネスが成立する」と話した。

張佶長城コンサルティング社長

 張佶長城コンサルティング社長は、中国の最近の市場動向を紹介した。「工業化と情報化を進めるという意味の『両化融合』という言葉が出てくるようになった。省エネルギーと温室効果ガス排出削減を目指す『節能減排』とあわせて、政府の第12次五か年計画の基本方針になりそうだ。ビジネスチャンスになるだろう」と話す。さらに、「両化融合」「節能減排」というスローガンの下で、「クラウドデータセンターが中国各地に展開されるだろう」と予測した。(鍋島蓉子)