コンピュータソフトウェア協会(CSAJ、和田成史社長)は、「CSAJの活動を知ろう・使おう」と題して、2010年度の委員会活動などの報告会を開催。法務・知財委員会、アライアンス委員会、ソフトウェア技術委員会など、13の委員会・研究会の代表が10年度の報告と今後の活動方針を説明した。

 ソフトウェア技術委員会では、クラウドコンピューティング研究会、モバイル技術研究会、OSS技術研究会、スマートIT研究会、パッケージソフトウェア品質基準研究会が活動報告を行った。

 日本初のパッケージソフトの品質認証制度を模索することを目的とするパッケージソフトウェア品質基準研究会は、昨年6月に活動を開始。海外の認証制度、国際規格などを参考にしながら、評価指標の策定や、具体的な制度を取り決めるための活動を行っている。

 CSAJ業務課の鈴木啓紹氏は、「日本のパッケージソフトウェアは、海外では品質がいいといわれているが、これまで明確な指標がなかった。いま、それが求められている」と発足の経緯を語る。

 10年度は7回の研究会を開催。諸外国でも品質基準を定めている国が少ないなかで、ドイツの「Verisoft XTプロジェクト」と韓国の「GS認証制度」に行き着いた。とくににすぐれている韓国の「GS認証制度」を調べたところ、国際規格「ISO/IEC25000」シリーズが存在することが判明。そこで、メトリクス関連とパッケージソフト関連の規格「ISO/IEC25051」の説明会を開催した。国内標準規格であるJISでも、「JIS-X-25051」として定めている。研究会では、「GS認証制度」を運営している「TTA Software Quality Evaluation Center」から講師を呼び、制度への理解を深めた。

 今後、「JIS-X-25051」を採用してパッケージソフトの具体的な評価指標を策定。関係行政、機関との協力関係をつくるとともに、評価指標に基づいた認証制度の仕組みについて検討していく。(鍋島蓉子)