物流大手の鈴与の子会社で、システム開発、物流事業を手がける鈴与シンワート(成岡謹之輔社長)は、商用CMS(コンテンツマネジメントシステム)「HeartCore」のクラウドサービス「HeartCore_SaaS(PHPサポート)」の提供を7月1日に開始する。

 PHPは、ウェブシステム構築で必要不可欠となっているプログラミング言語。クラウド環境で提供するPHP版「HeartCore」のサポートサービスは国内初で、EC事業者をはじめとする幅広い企業に対して直販でサービスを提供する。

 CMSの導入に当たっては、すぐにSaaSに移行できるわけではなく、バックヤードの在庫管理システムや販売管理システムと連携などが必要とされることから、コンサルティングやSIなどをあわせて提供する。同社では、専任の技術チームを立ち上げて「HeartCore」を中心にCMSビジネス拡大を狙う。対象は中堅規模(300億~2000億)の企業で、今後3年間で50社獲得を目指す。

 鈴与シンワートは、以前からOSS、商用を含めてCMSを取り扱い、航空会社やゲーム会社での導入実績と、そこで蓄積したノウハウをもっていた。「HeartCore」の国内総販売代理店ジゾンからの誘いを受け、昨年末から本格的に販売を開始。ユーザーがシステムを利用する動きが加速していることからSaaSでの提供に至った。

鈴与シンワートのCMSビジネス推進の松田高明部長

 ウェブサイトの構築は、大企業を中心にスクラッチが主流となっている。一方で、CMSはウェブサイト構築でのコスト低減、管理の省力化を図ることができるツールとして、7~8年前から注目されてきた。

 情報サービス事業本部企画推進室CMSビジネス推進の松田高明部長は「『HeartCore』の強みは、コンテンツ管理だけでなく、サイトの目的を達成するためのマーケティング機能が充実しているところだ」という。ウェブサイトのライフサイクルマネジメントや、アクセスログ分析、SEO対策の支援機能などを備える。また多言語対応で、現地時間に合わせた公開設定ができるなど、多様な機能を備えている。グローバルで3000社、国内で150社の採用実績をもつ。(鍋島蓉子)