昨年、任意団体からNPO法人化したITC近畿会。森紘一郎理事長に、現在の活動状況を聞いた。

 ITC近畿会は、昨年NPO法人化。森理事長は、「社会的な信用が生まれ、会の運営の透明性が増して、その結果、近畿経済産業局などの関連団体からの受託事業が受けやすくなった」と法人化の効果を語る。 

ITC近畿会の森紘一郎理事長

 ITC近畿会がいま力を入れているのが、「クラウド」とITコーディネータ(ITC)の「実践力強化」だ。年4回ほど開催していたセミナーを今年は8回に増やし、そのうち4回をITCの実践力強化の研修・セミナーによる実践力強化、残り4回をクラウドの学習に充てている。

 昨年、クラウドのマーケットプレイス「楽雲」を開設した。現在、セキュリティや法制面での見直し、エンドユーザーが便利に安全に使える仕組みを再考している段階だ。森理事長は「中小ベンダーのSaaS型サービス開発を支援したい。ITCはあくまでも中立の立場。SaaSを販売するのではなく、技術サポートなどでマージンをいただくことを想定している」と話す。

 ITC近畿会は200人の大所帯。会員の75%が企業内ITCなので、コミュニティの要素が強い。森理事長は、今後の活動について「個人的な考えでは、ユーザー企業のシステム構築支援に力を入れていきたい」と展望を語った。(鍋島蓉子)