東芝ソリューション(河井信三社長)は、技術文書の機能安全規格への対応と、技術文書作成の生産性向上を実現する「要件トレーサビリティソリューション」を開発した。

 「要件トレーサビリティソリューション」は、二つのソリューションから構成される。一つ目のソリューションとして、同社内で数年間にわたって実績のある仕様書作成・検証支援ツール「SpecPrince」を組込みソフトウェア向けに強化して提供する。仕様書の構成を見た目と内容の構造とに分けて、あらかじめツールに設定しておき、仕様書の内容を記述した情報をツールに読み込ませると、自動的に仕様書を生成する。また、「SpecPrince」をコアにして機能安全規格対応技術文書の作成・検証支援環境の構築代行サービスを提供する。このソリューションの提供によって、ユーザー企業の技術文書を分析して得られたノウハウを追加構築することができ、機能安全規格対応の技術文書作成の生産性の向上や、文書内容の均質化、文書品質の安定化を支援する。

 二つ目のソリューションとして、ユーザー企業の作業プロセスに沿って、トレース管理業務をサポートするツールチェーンの構築サービスを提供する。「SpecPrince」をコアとし、トレーサビリティを実現・管理する要件管理ツールや、製品ライフサイクル管理ツール(PLM)、ソフトウェアライフサイクル管理ツール(ALM)などの各ツールを連携させることによって、「SpecPrince」で作成した技術文書とトレース情報を、管理ツールに一括登録でき、第三者検証に耐え得るトレーサビリティの確保の支援と維持管理の省力化を図る。

 東芝ソリューションは、機能安全対応を必要とする製造業を中心に、「要件トレーサビリティソリューション」を提供。機能安全規格対応が急務となっている自動車関連のユーザー企業には、東芝の自動車システム統括部と協調して提供していく。また、ツールチェーンの構築サービスでは、PLM、ALM、要件管理ツールなどの代表的な各ツールと連携する。