キナクシス・ジャパン(金子敏也社長)は、オンデマンド・サプライチェーンマネジメントやセールス&オペレーション・プランニング(S&OP)ソフトウェア・サービス「RapidResponse」の機能を大幅に拡張した「RapidResponse Control Tower」を発表した。カナダ本社のカーク・モンロー バイスプレジデント/マーケティング担当とボブ・ドラン バイスプレジデント/グローバルセールス担当、金子社長に「RapidResponse Control Tower」の特徴と戦略を聞いた。

 「RapidResponse Control Tower」は、新たにプロジェクト管理やワークフォースの最適化、収益管理、セールスフォースの最適化を実現した。金子社長は、「プロプライエタリのインメモリ・データベースや分析エンジンによって、4TBのデータマネジメント能力を有している」としている。

 関連データを統合するだけでなく、そこから有効活用できるシングルソースとしてのデータを提供する。また、現状のパフォーマンスの評価や代替シナリオのシミュレーション、リスクの危険性に対するアラート、収益を最大化する機会に必要な分析も実施できる。このほか、複数のERPからのデータや分析内容を同時にモデリングすることや非常事態が及ぼす影響の度合いを把握するための先読み分析、「What-if」シミュレーションの作成などができる。

 モンロー バイスプレジデントは、「為替レートの変動やグローバル化の進展、自然災害の発生、企業間競争の激化などで、ビジネスの複雑性は増している。それに応じて、企業のITシステムも複雑になってしまっていないか」と問題提起。「キナクシスは、S&OPとデマンド・プランニング/需要管理をクラウドベースのシングル・ソリューションとして提供し、企業の課題解決と競争力の向上に貢献する。他のソフトウェア製品は、ミドルウェアあるいは単に静的データを統合・分類しただけのソリューションとつなぎ合わせた多くのモジュールを備えることで、コントロールタワー(一元的な包括管理)機能の提供をうたっている」と、モンロー バイスプレジデントは違いを強調する。

カーク・モンロー バイスプレジデント/マーケティング担当

 グローバル展開する大企業を対象に販売。ドラン バイスプレジデントは、「15社から20社の新規顧客を獲っていく。30%の売上げ増を目指す」と話す。地域別では、アジア・パシフィックとヨーロッパで開拓を進める。2012年、韓国・ソウルにオフィスを開設する予定だ。現在、地域別の売上高比率はアジア・パシフィックが25%、ヨーロッパが10%、北米が65%となっている。これをそれぞれ、30%、20%、50%とする方針だ。(信澤健太)

ボブ・ドラン バイスプレジデント/グローバルセールス担当