年頭所感

【2011年 年頭所感】 シネックスインフォテック

2011/01/13 20:39

週刊BCN 2011年01月10日vol.1365掲載

成長

ロバート・ファン 社長
 旧丸紅インフォテックは、すでに大きな商圏をもっていたのが魅力。もっと発展する可能性がある。すでに引退の身だったが、社長就任の話をもちかけられて、ぜひやりたい、と思った。日本のIT流通業界は、外国人ではビジネスを推進していくのが難しい。だが、私は日本と米国の文化、それぞれのよさを知っている。しかも30年以上の業界キャリアがある。旧丸紅インフォと米SYNNEXグループの強みを生かしながら、グローバルで活躍できるハイブリッド企業に育てたい。

 この業界は、コストが一番重要なポイント。米SYNNEXはコスト低減に注力してきた。加えて、いかにスピード経営を実践できるかが大事だ。在庫は時間が経つと“腐る”。在庫回転率を向上させて、注文、出荷の情報など全体のサプライチェーンを可視化する努力を重ねてきた。シネックスインフォテックについていえばオペレーティング(物流関連)コストが高すぎる。30~50%は下げられるはずだ。現在のままではコスト感覚が不十分。サプライチェーンをいかに合理化するのか、徹底的に考える必要がある。

 当初は、社員にやや元気がないように感じた。しかし、人材は豊富で優秀な社員は多い。だんだんと、会社全体でエキサイトできるようになっていると思う。まずは、現状把握と基盤固めに努めたい。半年後、1年後をみてほしい。その時には必ず成果を出している。そういう意味で、2011年は成長を目指すということに尽きる。
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