ソフトウェア開発のキングソフト(翁永飆、沈海寅社長)が、法人向けのオンラインストレージ事業を開始する。

 年内をめどに、今年5月に発売した個人向けオンライン上ストレージサービス「KDrive」の法人向けバージョン「KDrive for Business」を発売。「KDrive for Business」を同社のオフィスソフト「KINGSOFT Office 2012」と連動させ、大手企業を主要ターゲットに据えて販売する。法人向け事業の強化を目指した取り組みだ。

 「KDrive for Business」は、国内3か所のデータセンター(DC)を利用して、パソコンやスマートフォン、タブレット端末からアクセスできるクラウド型のストレージサービス。複数の容量を用意する。オフィスソフト「KINGSOFT Office 2012」との連携機能を備え、「KDrive for Business」から直接ファイルの表示や保存ができる。

 キングソフトは、「KDrive for Business」と「KINGSOFT Office 2012」をセットにして、大手販社を通じて提供。さらに、新型端末の法人向け展開に力を入れているNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの大手通信キャリア3社に向けたOEM展開を目指している。

 「企業を攻めるルートの拡大」(翁永飆社長)を狙ったキャリア3社との連携は、現在、話を進めている段階。翁社長は、「すでに、キャリア1社が当社のオンラインストレージを自社の法人向けサービスとして提供することを具体的に検討している」と手応えを語る。

 キングソフトは、オンラインストレージの展開による法人向け事業の強化を柱に、「来年、30%の売上拡大を目指す」(翁社長)としている。(ゼンフ ミシャ)

キングソフトの翁永飆社長