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キングソフト、法人向けオンラインストレージ事業に参入、オフィスソフトと連動して展開
2011/11/25 10:37
年内をめどに、今年5月に発売した個人向けオンライン上ストレージサービス「KDrive」の法人向けバージョン「KDrive for Business」を発売。「KDrive for Business」を同社のオフィスソフト「KINGSOFT Office 2012」と連動させ、大手企業を主要ターゲットに据えて販売する。法人向け事業の強化を目指した取り組みだ。
「KDrive for Business」は、国内3か所のデータセンター(DC)を利用して、パソコンやスマートフォン、タブレット端末からアクセスできるクラウド型のストレージサービス。複数の容量を用意する。オフィスソフト「KINGSOFT Office 2012」との連携機能を備え、「KDrive for Business」から直接ファイルの表示や保存ができる。
キングソフトは、「KDrive for Business」と「KINGSOFT Office 2012」をセットにして、大手販社を通じて提供。さらに、新型端末の法人向け展開に力を入れているNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの大手通信キャリア3社に向けたOEM展開を目指している。
「企業を攻めるルートの拡大」(翁永飆社長)を狙ったキャリア3社との連携は、現在、話を進めている段階。翁社長は、「すでに、キャリア1社が当社のオンラインストレージを自社の法人向けサービスとして提供することを具体的に検討している」と手応えを語る。
キングソフトは、オンラインストレージの展開による法人向け事業の強化を柱に、「来年、30%の売上拡大を目指す」(翁社長)としている。(ゼンフ ミシャ)
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