ICT(情報通信技術)ベンダーの三井情報(下牧拓社長)は、2012年、海外事業の拡大を目指し、サービスの開発部隊となる「ITマネジメントサービスセンター(ITMS)」をベースとして、三井グループの海外拠点向け提案活動に注力する。ITMSは、「お客様の立場に立つ」ことを前面に打ち出し、全世界におよそ100拠点ある三井グループの海外拠点へICTサービスを納入することを狙っている。

ITマネジメントサービスセンター長
兼 業務開発部長
神戸信光氏
 ITMSのセンター長を務める業務開発部長の神戸信光氏は、「2012年は、アジア市場に所在する三井グループの海外支社を攻めたい」と意気込みを示す。ITMSは、三井情報が海外ビジネスの本格化を目指し、2010年10月に立ち上げた社長直轄の組織だ。ユーザー企業に対してIT導入の企画を支援し、三井情報をはじめとするIT/ICTベンダー各社によるソリューションの構築・運用を管理しながら、ユーザー企業への新技術導入を推進するという事業モデルを展開している。

 三井情報は海外ビジネスの第一弾として、ITMSをベースとするかたちで、2010年から、三井物産の海外拠点におけるネットワークの統合に取り組んできた。同社は、欧米で最新技術を取り入れてそれを日本やアジアで販売するために、2011年にロンドンとシンガポールに現地法人をつくった。今年は、サービス展開を三井物産本体からグループ会社に横展開していく。センター長の神戸氏は、「海外ではすでに案件が出てきているので、そのフォローに力を入れたい」という。

 ITMSは、ベンダー側にではなく、「お客様の立場に立って、ニーズに応える」(神戸氏)ことを前面に打ち出している。ITMSがユーザー企業に提案し、構築・運用の管理を行うソリューションは、「三井情報の商材に加え、SAPや日本マイクロソフトなど、当社の技術パートナーがもつ製品も提供したい」(同)としている。(ゼンフ ミシャ)