日本オラクルが、東京・六本木で開催しているイベント「Oracle OpenWorld Tokyo 2012」。2日目となる4月5日には、米オラクルのラリー・エリソンCEOが「Extreme Innovation」をテーマに基調講演を行い、製品の強みや今後の方向などを説明した。エリソンCEOが滞在している京都に特別会場を設けて、ライブ中継で実施した。

 エリソンCEOは、まずアップルに言及。「ハードとソフトの融合を実現している」と評価したうえで、「当社も(アップルと)同じ戦略だ」とした。「ハードとソフトの融合」を訴えたのは、サーバー、ストレージ、ネットワーキング、ソフトウェアをパッケージ化した「Oracle Exadata Database Machine」や、クラウドサービスの提供に適した製品「Oracle Exalogic Elastic Cloud」などを発売しているからだ。

 エリソンCEOは、「新規アーキテクチャを採用し、ハードやソフトなどを並列化したから実現できた」と説明し、「IBMの最速機P795を超えるスピードで、しかもx86サーバーより低コストで最も安い。最高のパフォーマンスと最安値を実現している」と、「Exadata」や「Exalogic」が他社よりすぐれた製品であることをアピールした。

 また、アップル元CEOの故スティーブ・ジョブズ氏との思い出にも触れ、「大親友の彼とは、よく一緒に長い時間をかけて散歩した。そのときに話していたことを振り返ると、彼の考え方は非常にシンプル」と述べた。CPUメーカーやハードメーカー、ソフトメーカーなどが3社でPCを開発しようとしている一方で、アップルは単独で開発できる体制を構築している。エリソンCEOは、「製品を開発する際、すべてのピースがフィットし、よりシームレスであることが重要」と訴えた。

 さらに、京都会場の来場者からの質問にも応対。オラクルの製品を導入すると、特定ベンダーの独自技術に大きく依存したシステムを採用した際に他社製品への乗り換えが困難になる「ロックイン」に陥るかという質問に、「当社の製品でロックインはあり得ない」と否定した。(佐相彰彦)

ライブ中継で行ったラリー・エリソンCEOの基調講演