カスペルスキー(川合林太郎社長)は、4月12日、報道関係者向けに「Saving the World from Threats in the Age of Cyber Warfare」と題するセミナーを開催した。

 セミナーでは、ロシア本社のユージン・カスペルスキー取締役会長兼最高経営責任者など、本社の経営幹部が登壇。世界の情報セキュリティ事情と、自社の製品開発・販売戦略を語った。日本法人からは、川合林太郎社長が冒頭の挨拶に立った。

 川合社長は、「今、われわれが求めているテーマは『信頼』。ユーザーとパートナーの方々に信頼される存在になる」とコメントした。前日に約300名のパートナーを集めたイベントを開き、チャネルプログラムと新製品のロードマップを発表したことも語った。

カスペルスキーの川合林太郎社長

 カスペルスキー会長は、世界の情報セキュリティ事情について「マルウェアによる世界の年間被害額は1000億円ドルにも及んでいる。だが、情報が盗まれたことなどに気づかないから、それをみなさんは理解していない。放射能の被害と同じだ」と、サイバー犯罪が横行している状況を語った。

 重要な社会インフラを狙った不正プログラム・アクセスも増えているとして、2007年に米国の東海外で起きた停電がワーム「Blaster」のまん延と関係があることなどを例に引いた。カスペルスキー会長は、「世界はITに依存しているにもかかわらず、情報システムは無防備。サイバー戦争は、すでに始まっている。高度な対策を講じる必要がある」と話してセッションを締めくくった。(木村剛士)

ロシア本社のユージン・カスペルスキー取締役会長兼最高経営責任者