リース事業を中核とする総合ファイナンス会社のNECキャピタルソリューション(田中重穗社長)は、このほど、インテルのvProテクノロジーに対応したパソコンリモート操作ソリューション「PIT-RemoteRescue」の販売を開始した。電源やOSに依存せず、エージェントレスでリモート操作できる仕組みで、価格は導入クライアント台数にかかわらず月額5万2500円と安価。リース事業に関連して同社が新たに強化している「ICT(情報通信技術)アセット事業」の一環として、国内外に多数の拠点がある従業員1000人以上の企業向けにソリューションを拡販する。

 NECキャピタルソリューションは、リース取引の税制改正や景気低迷の影響を受けにくい企業体質にするために、「中期計画2011」で新たな事業創出を方針として打ち出している。今回のソリューションは、NECのパソコンに限らず、複数メーカーの製品を扱うことや、同社経由で製品をリース展開する販売会社との連携を強化し、顧客層を拡大するための中核的な施策だ。

 「PIT-RemoteRescue」は、大半の法人向け市販パソコンに搭載されている「vProテクノロジー」を利用した電源管理に加え、KVM(複数台のコンピュータを一組の端末で操作するCPU切替器)機能を利用した統合管理ツールで、どんな状態のパソコンでも自由に操れるリモート操作製品だ。

 特徴は、vProのリモートKVM機能を使ってエージェントレスでパソコンを操作でき、AC電源が入っていれば、どんな電源状態でもON/OFFをリセットすることが可能という点だ。また、BIOS操作やISOイメージでのネットブートに対応しているので、ハードウェアの初期診断やOS起動時のトラブルを事前に防ぐことができる。

 NECキャピタルソリューションの荒谷茂伸・ICTアセット事業部シニアディレクターは「vProを活用した電源管理は他社にもあるが、KVM機能を利用した例は少ない」と、このソリューションの差異化点を強調する。

 従来の資産管理ツールは、端末台数ベースの課金体系が組まれているのに対して、このソリューションは、端末台数にかかわらず月額5万2500円で提供する。「リースの仕組みを使い、顧客に付加価値の高いパソコン提供を検討するパソコン販売業者などを介して、パソコンのヘルプデスク・障害対応など運用管理に悩む顧客に売り込む」(荒谷シニアディレクター)ことを計画している。(谷畑良胤)