IDC Japan(竹内正人代表取締役)は、7月11日、国内産業分野別IT支出予測を発表した。2012年は、復興財政支出や金融緩和政策などによって景気が上向き、国内IT市場規模は13兆2452億円、前年比1.1%増と予測。ほぼすべての産業分野で、IT支出がプラス成長に回復するとした。

 分野別では、東日本大震災と電力不足の影響を大きく受けた組み立て製造が前年比0.7%、プロセス製造が0.9%の伸び。製造業は経営の立て直しでプラス成長に回復するが、国内消費の低迷や円高などによって海外進出に拍車がかかり、国内IT支出の伸びは小さく収まるとした。

 情報サービス業は、震災をきっかけにデータセンター(DC)の需要が拡大しており、DCの新設・拡充が進むとして、前年比1.8%のプラス成長。官公庁は前年比1.4%増で、震災復興や税・社会保障共通番号などの対応が進むとした。

 IT市場のトレンドの一つであるSNSのビジネス活用については、成果が得られないまま利用停止に至る場合もあると指摘。福田馨ITスペンディングシニアマーケットアナリストは、「ITベンダーはSNS導入の提案をする際に、適切な体制などのコンサルティングから導入後のマーケティング活動に結びつくアフターフォローまで、包括的なメニューを整備しておくことが重要だ」としている。(真鍋武)