中国IT市場の規模が日本の市場規模に迫っている――。IDC Japan(竹内正人代表取締役)は、5月30日、中国のIT市場規模動向を発表し、中国はアジア太平洋地域で最大のIT支出国である日本を追い抜く勢いとの見解を示した。

 IDCは、中国の2013年のIT市場規模は1730億ドルに上り、日本の市場規模を4%上回ると予測している。消費者のIT需要と中国政府の「第12次5か年計画」によるIT支出機会の拡大が、中国IT市場の主な成長エンジンになっているとする。

同社の中国法人、IDC Chinaは、中国の企業向けIT市場では、企業内個人のモバイルアプリケーションの利用が増大し、それによって企業向けハードウェアやソフトウェア、システム構築の需要が促進されるとしている。公共分野では、中国政府が地域医療の改善を目指し、医療クラウドに関しての大規模なIT支出が見込まれているという。

さらに、電力需給を最適化する「スマートグリッド」の普及もIT支出を促進しそうだ。IDC Chinaによると、2011年に2か所で実施していたスマートグリッドの実証実験プロジェクトが完了し、今年からは全国規模でスマートグリッドの導入が予定されているという。(ゼンフ ミシャ)

中国と日本のIT市場規模、2009-11年の実績と2012-13年の予測(出典:IDC)