富士通(山本正已社長)は、7月27日、2012年度(13年3月期)第1四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比2.9%減の9573億円、営業損益は250億円の赤字(前年同期は171億円の赤字)、経常損益は251億円の赤字(同188億円の赤字)、最終損益は237億円の赤字(同204億円の赤字)だった。為替の影響を受けて減収赤字になったが、それを除けばほぼ前年同期並みとしている。

 事業セグメント別では、SIなどのサービスとサーバーやストレージなどのハードと、それに関連するソフト販売の「テクノロジーソリューション」の売上高は前年同期比4.9%減の6271億円で、営業利益が65.4%減の8億円。国内の売上高は0.1%減の4022億円とほぼ前年同期並みだったが、海外が同12.3%減の2248億円と落ち込んだ。

 また、パソコンや携帯電話などのクライアント端末、関連ソフトウェアの開発・販売事業の「ユビキタスソリューション」は、売上高が前年同期比0.4%減の2346億円、営業損益が20億円の赤字(前年営業利益は0)。国内の売上高は1.7%減の1758億円で、海外は3.8%増の587億円だった。

 パソコンは、金融機関の大型商談が好材料となったが、個人向け市場で価格競争が激化したことと、携帯電話事業で第1四半期は新機種の発売が少なかったことが減収減益の主な要因だった。ただし、パソコンと携帯電話の出荷台数は期首見込みから変更せず、パソコンが700万台(前年度602万台)、携帯電話が前年度と同じ800万台としている。

 今年度の通期見通しは、上期業績を受けて、4月27日に公表した売上高を下方修正。期首発表から200億円マイナスで、前年度比1.4%増の4兆5300億円とした。利益については変更せず、営業利益が28.2%増の1350億円、経常利益が31.7%増の1200億円、最終利益が40.5%増の600億円とした。

 為替の影響について、加藤和彦専務は「欧州通貨の円高が進んでいるため、第2四半期だけ為替レートを見直し、ユーロを105円から97円、ポンドを130円から125円にした」と話した。(真鍋武)

加藤和彦専務