富士通研究所(富田達夫社長)が、データのアクセス性能を高める分散ストレージで、アクセス集中を自動的に解消する「レプリカ数動的調整機構(Adaptive Replication Degree)」を開発した。

 分散ストレージは、複数のサーバーがデータの複製をもつことで、データの保護とアクセス性能を高めるもの。これまでは、特定データへのアクセスが極端に増加すると、そのデータをもつサーバーの負荷が増大し、性能が低下していた。

 「レプリカ数動的調整機構」は、特定のデータに対する突発的なアクセス集中を検出し、複製データをもつサーバーの数を自動的に増やすことでアクセスを分散する。アクセスにかかる時間の長期化を防ぎ、あらかじめアクセスのパターンを予想することが困難なICT(情報通信技術)システムの安定的な運用を実現する。

 富士通研究所によると、「レプリカ数動的調整機構」は業界初の技術で、アクセス集中を70%緩和し、アクセス時間は従来と比べ10倍以上短縮できるという。今後、性能向上と実証実験を進め、2013年度中に製品・サービスへの適用を目指す。(真鍋武)